ストレスと体の関係から緊張を捉える

慢性緊張図 リラクゼーション

対人援助職のストレスやそのケアをテーマに記事を書いていますが、こちらは番外編です。 我々はストレスをどのように把握したら良いのでしょう。 ストレスを受けた時の、からだの感じに注目することが一つの方法になるのではないかと考える立場もあります。

緊張を捉えるには

「緊張する」という言葉も日常生活でよく耳にしますが、それでは、どの辺が緊張しているのでしょう。「どこが緊張しているの?」という問いかけは日常生活上ではあまり耳にしません。 緊張と言うと、気持ちがとか、全体的にとか、あるいは言葉にならずということがほとんどでしょう。 ですが、このことに意識を向けてみると、それは体が緊張しているのではないかと考えることもできます。

からだの各所の緊張

肩の緊張マッサージなどの経験がある人は、肩が凝っているとか、今日は腰が疲れているなどということに意識を向ける機会もあると思います。これも緊張と考えられるわけですが、この場合、肩や腰に緊張(筋緊張)があるわけです。

マッサージの場合、通常うつぶせで開始し、足から首辺りまでをほぐしてくださいます。

また、時に、頭までということもあるでしょう。漸進的筋弛緩法では、顔にも注目していますので、緊張は、体の各所に起こり得るものではないかと考えられるわけです。 一般に肩あたりの緊張は意識されやすい方であると思います。

肩が凝るという言葉は聞いても、背中が凝るという人はなかなか聞きません。 しかし、背も凝るようなのです。もしかしたら、わかりにくいため意識にはのぼらないかもしれませんが、肩が一番凝っているように感じる場合にも、実は背中の方がもっと凝っているなどということも可能性としてはあるでしょう。 さて、分かりにくいかもしれませんが、緊張が想定されやすい部位を、上の図にしました。

  • 首・肩周囲:肩凝りがある人は、納得が行くのではないでしょうか。首や肩の凝りが慢性化していくと頭痛が出ることもあるようです。
  • 腰回りや背:腰が疲れたと、時々耳にするセリフではあります。ずっと体を支えているのですから、負担は大きそうです。
  • 手:案外手先までこわばっています。パソコンの連続使用の後など気にしてみるとわかります。
  • 足:足は、まさに人の体全部を支えていますので、もしかするともっとも負担が強いのでしょうか。緊張したとき、足ががくがくした経験を持つ人は多いと思います。
  • その他:あまり意識できない場所ですが、その他、顔周囲も気になります。目の疲れを感じる人は多いでしょう。

緊張の例

例えば、何かを人前で発表するときやスピーチの場面では、緊張を経験することがあるでしょう。声が震える人、足が震える人、手に力が入る人、胸がドキドキする人など様々です。 こうした場合も、体のあちこちに力が入り、つまり緊張していることが想像されます。

慢性的な緊張とそのケアについて

上記のような場合、発表が終われば、しばらく余韻は残るにしても次第に緊張はほどけて行くことでしょう。 しかし、緊張する機会が頻繁であったり、長時間の緊張は、慢性的な緊張を生んでいくことに繋がるのではないかと考えられます。

肩が凝るということを話題にしましたが、一日で肩が凝ることもあるかもしれませんが、おそらく慢性的な緊張状態の中で、肩が強く緊張していったのではないかと考えられます。なるべく慢性的な緊張になる前に、リラクセーション法など用いてほぐしたりしておきたいと考えたくなります。

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