ストレッサーの種類

まず、ストレスの源である、ストレッサー(ストレスを感じさせるイベントや刺激、負荷のこと)にはどのようなものが考えられるかを、知ることも役に立つと思います。

ストレスと人間関係とか、仕事関係ということが頭に浮かぶと思いますが、もう少し細分化したり、分類することもできるでしょう。また、それぞれの環境に特有のストレスも挙げられると思います。

ストレッサーの種類は非常に幅広く、人間関係や何かの行事などから、騒音や天候、匂いなどもストレッサーに含まれます。また、ストレスという言葉から我々は、嫌なものを想像すると思いますが、例えば長期休暇や昇進なども実はストレッサーに挙げられます。

ストレッサー

種類

ストレッサーの種類に関しては、様々な分類が提示されています。ここでは、主観的ですが以下の3種類に大別してみました。

  • 生活のする中で生じるストレッサー

例えば、人間と会わずに生活しているだけでも我々はストレッサーに曝されています。つまり、気温や音、湿度、天候などによるストレッサーです。

  • イベント

生活の中には、時に、何らかのイベントが生じます。それは、インフルエンザにかかるとか、結婚するとか、引っ越すなどの出来事です。これらは、喜ばしいイベントも含めてストレッサーになり得ます。

  • 考え方・捉え方によるストレッサー

非常に観察しにくいストレッサーですが、我々の物事の考え方や捉え方によってもストレッサーは生じます。例えば、その月の給料が残り2万円になったとき、まだ2万円もあると考える人にはストレッサーは生じなくとも、あと2万円しかない、と捉える人にはストレッサーになり得るわけです。

この分類で全てをカテゴリー化できるわけではありませんが、なるべく簡略化してみました。以下で具体的なストレッサーについて触れて行きます。

職場のストレッサー

場面や対象でストレッサーの分類をしてみたいと思います。まず職場におけるストレッサーにはどのようなものが挙げられるでしょうか。残業時間、業務自体の負荷、職場の人間関係、雰囲気、職場の作業スペース、これらはストレッサーとなり得るものとして挙げられます。

例えば業務自体の負荷とは、パソコンの連続使用などが考えられます。長時間のパソコン使用は集中力を使い、また目への負担も生じることでしょう。これはストレッサーとなり得るものです。最近では、ブルーライトを遮るメガネが使用されるようになってきましたが、それでも100%カットできるものではありません。

その他、作業スペースを挙げましたが、これは個人差もあると思います。例えば、自分のデスクが八方から丸見えの場所にある場合、壁の横で作業している人と比較すると、人の目が気になりやすいという環境が考えられます。

気にならないという人もいると思いますが、人によってはかなりのストレッサーになり得るのではないでしょうか。職場にも、自分だけの空間が確保されていると多少は安心感に繋がっていくように想像されます。

また、偶然出入り口の近くにデスクがある人は、来訪者の案内を毎回することになってしまうなどという場合も考えられます。座ったまま案内できるものであれば立つ必要もありませんが、多くの場合はその都度立ち上がってお辞儀をして案内することいなるのではないでしょうか。

アポなしの来客が当然の会社であれば、一日の内に何度立ち上がることになるかわかりません。ずっと座り続けなければいけない状況も大変ですが、意図せず何度も立ち上がらなければならない状況もまた大変そうです。

通勤時間もストレッサー

さて、職場に関連する事柄には通勤が挙げられます。通勤もまた大きなストレッサーになり得る存在であります。

まず、通勤時間の長さによるストレッサーの強度の差が想像されます。通勤時間30分の場合と、2時間の場合では、ストレッサーの強度は2時間の場合の方が強くなると考えられます。

次に、電車内の混雑状況も通勤というストレッサーを構成する大きな要素になると思います。混雑時は座ることもできず、2時間立ちっぱなしという可能性もあるわけですから、座れる電車と比較してストレッサーは大きくなると想像されます。

さらには、温度や空調の様子、座席シートや吊革によっても多少の差が出てくるように思います。

片道2時間であれば、5日間で20時間の乗車になり、20日勤務では80時間になります。残業時間100時間を超えると、医師の診察が義務になるという法律があったように記憶していますが、それに近い数字になっています。

80時間を12か月間行った場合、年間960時間を通勤時間に費やすことになります。これは40日に相当します。ここまで計算するとその数字には驚いてしまいます。人類は移動距離をどうにか早く移動しようと躍起になってきた歴史がありますが、職場まで2時間かかるとはどういうことなのでしょう。

残業程のストレッサーでないにしても、意外と見過ごされやすいストレッサーなのではないでしょうか。仮に17:00に仕事が終わる職場で2時間の残業をした場合、帰宅は21:00になります。残業なしで通勤時間30分の人は17:30には帰宅できているのです。その差は歴然としてきます。

職場のストレッサーを一例としましたが、何がストレッサーとなっているかを把握することも意味があるのではないかと思います。

年間行事

さて、次に少し一般家庭で起きていることに意識を向けてみたいと思います。我々は4つの季節の中で生活をしています。春・夏・秋・冬とそれぞれ特徴のある季節です。

つまり、普通に暮らしているだけでも、我々の周囲の環境は日々変化しています。日々という以前に、朝、昼、晩で気温も違えば、明るさも違うのです。

衣替え

季節が変われば、服装も変化します。春服など着ると気分がうきうきしてくるということもあると思いますが、タンスから去年の服を探しだしたり、うっかりしわになってしまった服を見つけてしまったり、衣替えも簡単ではない部分があると思います。

バーゲンセール

年に数回程、百貨店ではバーゲンセールが行われています。チャンスでもあるのですが、そこに出掛けることはかなりの労力を要するイベントでもあります。

確定申告

確定申告は、2カ所以上の給与収入がある場合や、自営業の人が対象になりますが、非常に面倒なものです。書類に事細かに数字を計算して記入していきますが、数字が一度でぴったり合うことは稀ではないでしょうか。3月頃に毎年この作業が待っているのです。

正月

正月という行事もまた、多くのストレッサーが潜在しているように思います。まず、多くの商店が閉まり、食べ物を手に入れることが普段よりも難しくなります。コンビニエンスストアがあるとは言えども、いつもと調子が違うことは確かです。昨今では、チェーン店の中にも正月は休んでいる店舗をよく見かけるようになりました。

その他、イレギュラーなところではインフルエンザや落とし物、宝くじが当たるなど、時にびっくりするような出来事が日常生活の中で起きてきます。

臭いもストレッサー

少し変わった例を挙げてみると、臭いもストレッサーとして挙げられものです。そして、我々はそれを日ごろ体験していると思います。

例えば、うっかり冷蔵庫にしまったままの食品は、冷蔵庫に入れたとは言えどもいずれカビが生えたりして傷んでいきます。そして悪臭を発するものもあります。

冷蔵庫を開けた時に、「うっ」と嫌な臭いがすることに気づくでしょう。こうした出来事も一つのストレッサーと言えます。嫌な臭いを吸い込んだ際に、体もあちこち力が入ったかもしれません。また、一時的な臭いの他には、慢性的に漂う臭いもあります。

「私はコーヒーの臭いがダメで・・・」と言う人にとって、ドリップでいつもコーヒーを淹れているようなお宅に長くとどまることは苦痛になるわけです。鼻は脳に近く、鼻から感知された嗅覚刺激は即効性があるのでしょうか。

もう一つ、感覚的なストレッサーには、音も挙げられます。分かり易いところでは、工事などの騒音は堪えるものがあるでしょう。騒音カウンセラーなる人がいるくらいの問題になることもあります。

また、ガラスをキーキーする音は、多くの人が嫌う音です。その他、飛行機に乗った経験がある人の中には、飛行機内の音に悩まされた人がいると思います。上空を飛ぶ際の音は日常では聞くはずもない音なのです。

まとめ

このようにストレッサーを見渡してみると、回避できないと思える事柄も十分に含んでいます。生活のあらゆる局面に存在するストレッサーは、つまり人の生活につきものということになります。

いかにストレッサーと付き合うかということがテーマになりそうです。あまりに無防備になるのもどこか怖く、またすべてを回避することは不可能なのです。

ストレスマネジメントの方法もご参照ください。