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春眠暁を覚えず

春の夜の夢の如し お出かけ・見どころ

春眠暁を覚えずと、中国の孟浩然が詠んでいます。

つまり、春の眠りは非常に心地よく、寝過ごしてしまうほどだ、という
ことを詠んでいるのだと思います。(解釈は幾つかあるようです。)

春の眠りと冬の眠りとでは何かが異なるのでしょうか。

春の眠り

春という季節からは穏やかで温かいイメージが伝わってきます。そのため、寝過ごしてしまうことも納得がいくものです。(孟浩然がそう言いたかったのかどうかは別として)

一方冬は、寒さで目が覚めても、布団から出たくない、というようなイメージが浮かびます。もしかしたら、トイレさえ我慢している場合もあるかもしれません。ひやっとした床を素足で歩くことを考えると、足が遠のきます。

比較してみると確かに、眠りのイメージは、季節によって変化してくるもののように
思えます。

春の夢は幻のよう?

余談ですが、学校の国語の教科書に登場することですが、源氏物語に登場する、祇園精舎の鐘の声・・・うんぬん・・・春の夜の夢の如し・・・・という一説を覚えている方もいるでしょうか。

日本では、春の夜の夢についてどう捉えられていたのでしょう。

正式な学説は幾つかあるのだと思いますが、国文学の文献でもあたらないと確かな事はわかりません。

連想するのは、春は短い季節だという事、そして、浮かれた時期でもあることです。春先に、人で溢れていたある場所も、連休明けには、人影少なくなっているものです。春という季節が人を浮かれさせた結果ではないでしょうか。

そんな季節に惑わされるよりも、やっぱり、いつまでもぬくぬくと布団に入っていた方が、妙なことに巻き込まれず安全に過ごせるものではないでしょうか。盛者必衰の理とも言うように、次第にに浮かれモードはひいてゆき、忘れ去られるものです。

秋や冬の場合

ついでですが、夏と秋についてもイメージしてみると、夏は寝苦しさが前面に出てきます。汗とか眉間にしわが寄った様子などが思い浮かび、寝心地が良いとは言いにくい季節に感じられます。

最も、エアコンの効いた部屋では、すやすや眠ることも可能となりました。

秋ですが、このことを考える場合には春と秋の違いに触れなければと思います。気温で言えば、同じ位ではないでしょうか。

非常に大雑把に考えれば、気温などは近いものがあると言えるでしょう。しかし、細かく見て行くと全く別の性質をもつ季節であることがわかります。

春雷とか秋雨という言葉があるくらいに、季節ごとの雨の記述も違います。

春が厳しい冬を越えた後の穏やかな眠りであるとしたら秋は、寝苦しい夏を越えた後の、穏やかなな眠りなどとまとめることができるでしょうか。

四季の移り変わりの中に、それぞれの季節に求められる願望や希望が垣間見えるようでもあります。

まとめ

どこにも出かけないでぬくぬくと布団をかぶっているのも、そんな春の日もあって良さそうです。