ストレス反応に対して、リラックス反応を我々は体験するものです。
リラクセーションの最中に、もしかしたら10分程眠ってしまった経験を持つ方も多いでしょう。
それはひょっとすると。リラックス反応だったのかもしれません。
リラックス反応とはどのような感じ
まず、マンモスと戦っている時の事を一度想像していただくと、その逆のリラックス反応も想像がつきやすいかと思います。
もしマンモスと戦わなければいけない時代に生きていたら、ヘナヘナな状態ではたちまちに吹き飛ばされてしまう事でしょう。そのため、マンモスと戦う際には、心身をみなぎらせておくものです。目を見開き、手には力を込め、足も即座に動けるよう交戦体制です。しだいに汗が流れ、心拍数も上がっています。気持ちの上では興奮状態です。
医学上は、交感神経優位の状態です。戦闘体制なのです。これも生きる中では必要な体勢なのです。
しかし、マンモスと戦った数時間後の晩には、すっかり疲れている事でしょう。もうマンモスは近くにいませんし、食事も終えて、ゆっくりと家族で焚火にでもあたって星空でも眺めているわけです。
こんなときは、うとうとしてしまいそうです。こういうときは、医学上は副交感神経の方が優位になっています。
これはリラックスしていると言えます。
マンモスの例がわかりにくいときは、スポーツの試合と置き換えて想像してみるのも良いでしょう。
リラックス時には、どんな反応が起きているのか
- 気持が落ち着いてゆったりしている
- 呼吸も脈も穏やか
- 余計な力は抜けている
などなど
このままそろそろ眠ってしまえそうなところです。
個人的体験
これは個人的なリラックス体験ですが、リラクセーションの勉強会などでよく眠ってしまう事があります。正確にはただの眠りとは違うのかもしれませんが、肩や背中、顔などが弛んでいくうちに、いつの間にやらという感じです。
心地よい感じが残り、体を起こした後に爽快な感じがしました。
単に睡眠不足だから寝てしまったという事ではないように思います。まさにリラックスしたためだったのでしょう。
視界は明るく、呼吸は整い、頭がすっきりしたような感じが残りました。時には、声が出やすいということも体験したものです。気持ちの上では、安心したとかホッとした感じと言えるでしょう。その他、気持ちが新たになった感じもします。
マッサージですと、肩の凝りがどうなったかというところには意識を向けるかと思いますが、注意深く比べてみると、声や視界などにも変化を感じられるかもしれません。
実は、ゆっくり過ごすとはどういうことかわからないことがある
よくお休みください。と言うその時、それはどんな過ごし方を指すというのでしょう。
それこそがリラックスして過ごすという事なのですが、改めて考えてみるとどういうことなのかわからないものです。
まず、常識的には自宅でお茶でも飲みながらテレビを見て過ごすなどがそれにあたるのでしょう。
第一回目の緊急事態宣言の際に、総理が自宅で過ごす様子を動画で投稿しました。
まさにあのような過ごし方がゆっくり過ごすことを指すのでしょう。
多くの場合、あのような過ごし方でいれば、疲れも段々と抜けてくるかもしれません。
マグロのように、動き続けていなければならない人もあるのかもしれませんが、常識的には、過密なスケジュールは避けた方がゆっくりとできるでしょう。
そういうときはリラックス反応が生じてきます。
自分の場合は、どのような過ごし方がくつろげるのかを探求する
しかし、これも個人個人で何がくつろげるかは異なるものです。
テレビでは退屈してしまう人もいるでしょうし、紅茶なのか、日本茶なのかもわかれるところでしょう。
そもそも、ソファーに座り慣れていない人にとっては、畳にコタツの方がどれほどくつろげるでしょうか。
音楽をかけるのも良いのでしょう。
しかし、その選曲もまた分かれるところです。
誰かと同居している場合には、十分に自分の世界を作ることが難しいこともあるものです。
時には、席を外して散歩に出る方がバランスが取りやすいくなるという事もあるはずです。
人との接触
人と会うことは、どうでしょう。
コロナウイルスとは無関係に、長時間は疲れが伴うかもしれません。
会う人によっても差がありあそうです。
例えば、結婚式のように楽しい出来事も疲れる
ゆっくり過ごすことの手がかりに、もう一つ触れておきたいのは楽しい出来事も案外疲れることがある事です。
楽しい=ゆっくりできる、とはならないようなので工夫も必要でしょう。
個人差やり方によって違いもあるのだと思いますが、身近な所では、ショッピングに疲れを覚える人も少なくはありません。買い物でストレス解消とう話はよく聞きますが、必ずしもフィットする人ばかりではないのでしょう。
閉じ籠って本を読む方が合っているという事もあります。
専門的なセルフケア法を学んでおくとこんな時にも使える
また、こういう時には、漸進的筋弛緩法のような方法の出番としても良いのではないでしょうか。
余裕のある時に、このような方法を練習して置ければ、必要な時にある程度のケアが可能になるわけです。