パソコンは、我々の情報処理を格段に向上させたツールです。 しかし、今更になって、セキュリティということが、ようやく取り上げられるようになってきました。
パソコンから、様々な情報が漏れだしてしまうという事件が相次いで起きているためです。職場では、パソコンに関するパスワード設定対策が講じられていると思います。
ですが、このパスワードとの付き合いも、かなりのストレスを伴うものではないでしょうか。サラリーマン川柳にも登場しそうな内容です。
パスワードは幾つまで?もう覚えられない
さて、一つのパスワード設定だけでは、不十分なことがほとんどだと思います。しかも、設定するパスワードは、推測困難なものにしなくては、そもそもパスワードの役割を果たせません。
そのため、非常に複雑で長いパスワードができあがってしまうものです。一つならまだしも、状況に応じて、幾つもの種類を使い分けなければいけないこともあります。
定期的にパスワードの変更もスタンダードになり、一度覚えたから済むものではなくなりました。
パスワードをメモした紙切れ
複雑なパスワードを幾つも抱えたら、紙切れにメモを残したいという気持ちになるのではないでしょうか。しかし、その場合には、そのメモをどこに保管するかも、簡単なことではありません。目に見えるところにあっては、やはりパスワードの意味をなしません。
また、幾らメモに残したところで、今度は、メモを失くしてしまう可能性もついてまわり、 失くしてしまった場合には、また新しいパスワードに変更しなければいけません。
本当に便利になったのか
このような事を考えてゆくと、本当に便利になったのか疑わしい所が散見されます。使いこなせる人は良くとも、不慣れな人は、本当に苦労していると思います。今は使えても、年齢を重ねるごとに、日々アップデートされる機器を使いこなせる自信はないように思います。
職場ではパスワード設定が義務化されている
世の中では問題が起きると、「正しい対応」に注目が集まります。正しいとは本質的という意味ではありません。社会的に見てどうかという観点です。そのため、それらしい基準が設けられるのです。無駄などと言っているのではありません。社会はそのように対処していくものなのです。
一定のルールを設け、それを忠実に守っていたのかどうかという点が事故の後に検証されます。守っていればそれは概ね責任を果たしたことになり、そうでなければ対策を疎かにしていたことになります。
セキュリティ関係では、いつからかPマークが有名になりました。セキュリティソフトもいつの間にか定着しました。
万が一パスワードを忘れてしまったら
人間の記憶は、時に不思議な現象を起こします。あたかもコンピューターがエラーを起こすときの様子に近いものがあると感じるほどです。
例えば、何度も入力して、暗記しているはずのパスワードが、ある日、思い出せなくなるなどです。パスワードは全部記憶しようと決めている人でも、7つを越えた辺りではどうなるでしょう。
或いは、どこか類似した部分がある場合に、正確に弁別して使いこなせるでしょうか。おそらく、このような方向性に、記憶をフル活用したとき、パスワードの一部が思い出せなくなる現象が起きるのではないかと想像しています。
試しに次の数字を覚えてみて下さい。
586
これは、しばらく覚えていられると思います。では、その数字を覚えたまま、次の数字も覚えてください。
- 127
- 287
- 473
- 582
- 694
- 556
- 795
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さて、最初の数字を思い出せるでしょうか。
1つなら自信を持てても、7つを越えたら人間の能力に差し掛かってきます。また、パスワードは定期的に変更されるのです。
指先が覚えているかもしれない
もし、パスワードを忘れてしまった時には、指先が覚えている可能性があると思っています。
頭で思い出せなくとも、キーボードをタッチする感覚を頼りにしてみると、意外と思い出せる可能性があるのではないかと思っています。いつもと同じ手順で、座席に座り、パソコンを起動し、その一連の動作の中でタイピングしてみるというのではどうでしょうか。一晩おいてみるのもありだと思います。
まとめ
パスワードを忘れてしまった際には、とにかくまず冷静になることなのでしょう。そうはいっても、早くしなければ・・・というプレッシャーが襲っても来るでしょう。
本当に複雑な世の中になりました。