練習も15時間程してはどうか。ストレスケア法を目の前で提示するライブ方式

デモンストレーション 対人援助職のストレスにまつわること

実際にストレスケア方法を紹介する際、ライブ方式で行うことがあります。 つまり、その場で実際にリラクセーションを実施します。 これには、相当の修練を必要とするため、初心の場合は技法を少数に限定するなどの工夫を要するでしょう。

ライブ方式でのストレスケア法提示はPowerPointより伝わる

プレゼン風景

パワーポイントスライドなどでイメージを掴めるとは思いますが、どのように進めるものなのかを示すには、ライブ方式は優れています。 言葉や写真で説明しただけで、「はいどうぞ」と言っても、そう簡単に行くものではありません。

どのようにしたら、実際にリラックス感が得られるかを考えて進行を組み立てなければいけません。これは専門性と言えるでしょう。

動画コンテンツにするという方法もありますが、実は本質は動画でも伝わらないのです。

目の前で肩を弛める

具体的には、その場のどなたかの左肩を弛めるようなことを指します。 左右の方の様子を聞き、左肩を弛めることが決まったら、動作法などの技法を用います。 実際に、肩が弛むところまで到達する必要があります。

やはり事前に徹底的な練習が必要となる

カウンセリングの訓練にロールプレイがありますが、ここでもそのロールプレイと同様の訓練が意味を成します。 体は人によって身長も体重も異なりますので、できれば多くの人と訓練を行うことが望ましいでしょう。

まさしく、他の人に見られながらの状況は緊張するものです。企画者が講師を兼ねるならば、その内容を実際に運用できるレベルまで練習しておく必要性を感じます。 例えば、リラクセーション法を中核に据えた場合、本で読んだ知識だけでは、多くの成果は得られにくいと思います。

手順を覚える

事前に、何度も実施して、手順などは暗記しておく必要があります。これは信頼感にも関わります。もしライブ提示する人がちょこちょことカンニングペーパーのようなものを参照していたら、「こんなので大丈夫なのか・・・」と全体の士気に影響しないでしょうか。

少なくとも手順位は覚える必要があります。

本来は現場経験が必要

さらに言えば、本来は日々の臨床活動の中で、日常的にその方法を用いている必要があります。しかし、特に初心の人にとってこれは困難なことです。だからこそせめてもの練習は必要なのです。

また、ある人はリラックスできても、別な参加者はリラックスできなかったという差が生じる可能性もあります。 このような場合、何か工夫できる点がないのか、あるのか。 このように、最も時間をかけるべき準備は、技術面ではないかと思うのです。

しかし、実際、リラクセーションを本格的に学ぼうとすると、その手がかりがあまりに少ないことに気づかされると思います。 これをどうクリアするか、それもテーマとして良いぐらいの課題なのです。 日本全国を探せば、何らかの研修会にはありつけると思います。

実践するために勉強会に参加する、又は作る

練習風景

運が良ければ、リラクセーションに関する勉強会が県内に存在することがあります。

近くはないかもしれませんが、2時間も移動すれば見つかるかもしれません。

このような機会は貴重です。参加者として参加するだけでも、実践的な経験の一部とできるでしょう。

その際、講師(ないしはファシリテーターとここでは読んでおきます)の進め方にも意識しておくと、自分で開催する場合の参考となります。

ペアリラクセーションであれば参加者と、リラクセーション法を実施し合うことになるでしょう。

それは、ほぼ実践の場と変わりありません。

仮に、2時間中、一時間は実施者側の役割であれば、それは1時間分の経験になります。

来月も参加すれば、2時間になります。この蓄積が15時間くらいになると、少し掴めてくるのではないかと思います。

このような機会がない場合は、気心の知れた仲間同士で勉強会を企画し練習する方法があります。

両方を併用すれば、倍速で、経験を積むことも可能です。

ここでも安全性を忘れない

自分自身の訓練の場においても、安全性への配慮は必須事項だと考えています。この安全性への配慮自体が、技法の上達の大半を占めていると言って過言ではありません。仲間同士で傷つけ合って、散々になる事がないようにお互いに気を付けることです。

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