健康の維持増進にも政策がある

受動喫煙 セルフケア

昨今、受動喫煙の防止などのトピックや報道を目にする機会が増えてきています。一昔前と比較すると、喫煙に関する政策が大きく変化してきていることに気づかされます。

まるで世の中が変わってしまったくらいに感じる方もあると思いますが、こうした変化はどこからやってきたのでしょう。色々な施策はあるのだと思いますが、一つには、健康増進法(平成14年)の施行があったようです。

そして、その前身にもなっていたのが、健康日本21だったようです。(現在第二次)

高齢化が進行することは健康とも強い関係があります。

健康日本21とは

健康日本21は、2000年から開始され、2012年で第1次が終了しました。そして2013年からは、第2次が開始されています。10年計画を基本としているようです。(初回は2年延長された模様)

基本的な方向

  1. 健康寿命の延伸と健康格差の縮小
  2. 生活習慣病の発症予防と重症化予防の徹底
  3. 社会生活を営むために必要な機能の維持向上
  4. 健康を支え、守るための社会環境の整備
  5. 栄養・食生活、身体活動・運動、休養、飲酒、喫煙、歯・口腔の健康に関する生活習慣の改善及び社会環境の改善

さて、厚生労働省関係の発表文書を参照すると、健康日本21が目指している基本的方向性は、上記の5つとしてまとめられていました。

どれも、報道で目にする内容に関係しているように見えてきます。生活習慣病の予防と聞くと、禁煙外来の増加が連想されますが、やはり健康日本21の施策とどこか関連があって推進され始めたのでしょうか。COPD(慢性閉塞性肺疾患)の名称もだいぶ知られるようになって来ています。禁煙外来も条件を満たせば保険適用がなされています(2006年4月~)。

参考サイト

健康日本21(外部サイトです)

こころの健康作りに取り組む

心理臨床や精神科領域にも関係してくることですが、「3.社会生活を営むために必要な機能の維持向上」では、働く世代のメンタルヘルス対策等により、ライフステージに応じた「こころの健康づくり」に取り組むと公表資料にはあります。

これに関連してすぐに思い出すことは、ストレスチェックの導入と、4つのケアです。あれらは、健康日本21とも無関係ではないのでしょう。(別々な法律の文脈から進められているのでしょうか。このような施策の関連性はよくわかりません。管轄はどちらも厚生労働省です。管轄が広すぎるという意見は良く聞きます)

しかし、この心の健康への施策は、単純なものではないと思っています。管理することは可能でも、よりよく、とか、生き生きと働き、生きるという事を見据えると、非常に多くの事が必要ではないでしょうか。

関連ページ

ストレスチェックの義務化

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